認知症 炊飯器がないんだけど・・・

目安時間 11分

こんにちは。

 

樋口です。

 

このブログで1番人気のカテゴリーは、

 

「認知症の母の実例と対処方法」なんですが、

 

やはり、同じような事が起こったり、

悩んでいるご家族が多いんですかね~?

 

ということで、今回は、最近、要介護1の母が繰り返し訴える

 

「炊飯器がないんだけど・・・」

 

を、お伝えします。

 

要介護1ってどんな状態?

 

うちの母は、要介護1の認定を受けています。

 

一般的に要介護1とはどんな状態かというと、

 

・食事や排せつに関しては、ほとんど自力で出来る。

 

・部屋の掃除や調理など、やや複雑な日常動作に関しては、

見守りや手助けが必要となる。

 

・立ち上がり時や、片足または両足での立位保持、歩行時の動作で

何かしらの支えが必要となる。

 

つまり、要介護1は、

認知能力や運動能力の低下によって日常の複雑な動作ができず、

部分的に介護を必要とする状態です。

 

ただし、日常生活での基本的な動作はできるので、

長時間にわたる介助は必要なしって感じです。

 

要介護1の母は・・・

 

母は、食事や排泄は自分で出来るし、

普段のコミュニケーションも特に問題ないし、

 

ただ、掃除や調理は全く行わなくなりました。

でも、なぜか洗濯だけはこまめにやってくれます。

 

あとは記憶障害ですかね。

 

ここの判断って家族にすると難しいと思うんです。

 

私は介護職として、認知症や介助等に関して学んできているので、

(今でも日々勉強ですが・・・)

 

短期記憶障害、長期記憶障害、エピソード記憶の障害等々が

どういうものか理解していますが、

 

家族にとっては、それが加齢によって誰にでもある「物忘れ」なのか、

認知症による「記憶障害」なのか判断出来ない事が多いのではないでしょうか。

 

また家族が認知症という現実を受け入れられない気持ちから、

 

「歳相応の物忘れだよね・・・」

 

となることも多いでしょう。

 

で、母ですが、最近、私が帰宅する度に、

 

「ねぇー、炊飯器がないんだけど知らない?」

 

と聞いてきます。

 

結論から言うと、確かに現在、我が家には炊飯器がありません。

 

というのも、母は施設又はサロンで毎日、昼食と夕食を食べて帰ってきます。

朝食は、自分でトーストとコーヒーを用意しています。

 

時々、トーストを食べている途中に施設の迎えが来て、

食べかけのトーストをなぜかレンジに入れていきますけど・・^^;;

 

で、私、調理とか全然しない・・いや正確には出来ないので、

外食かお弁当を買ってきて食べる日々。

 

つまり、炊飯器は全く使用していない状態でした。

 

 

繰り返し訴える母への対応は・・・

 

ある日、施設の調理担当から、

 

「施設長、炊飯器が壊れて、ご飯が炊けません」と。。。

 

 

実は、その数日前にも、2つあった炊飯器のうちの1つが壊れ、

新品を購入したばかり。

 

施設ご利用者の人数と食形態を考えると、

どうしても炊飯器は2つ必要だし・・・

 

 

「あっ!うち、今、炊飯器使ってないわー」

 

という事で、一応、母にも、

 

「施設の炊飯器が壊れて・・

うち、今、炊飯器使ってないじゃん・・

借りてもいい?」

 

と聞くと、最初は、

 

「炊飯器ないと、家でご飯炊けないじゃない」

 

という返事でしたが、

 

「母さん、施設で食事して帰ってくるじゃない、

私は、仕事帰りに食べてくるか弁当買ってくるから

今、炊飯器でご飯炊いて家では食べていないんだよねー」

 

と説明すると、

 

「まぁ、そうね。いいわよ~」

 

ということで、施設に持って行ったのですが、

 

翌日から、私が帰宅する度に、

 

 

「ねぇー、炊飯器がないんだけど知らない?」

 

 

と繰り返す母。

 

 

さて、母にどう対応すれば良いかですが、

 

まず、

 

「借りていいか聞いたら、いいって言ったじゃない!」

 

「何度も何度も同じこと聞いて、しっかりしてくれよ!」

 

とか・・・これ絶対NG。

 

本人は、

私が借りてもよいか聞いたこと、OKの返事をしたこと等が

全て記憶から抜け落ちているので、その出来事は存在せず、

ただ、ここにあった炊飯器がなくなっている・・・だけなのです。

 

そんな母に、いくら、「いいって言った!」と伝えても

本人が認識している事と私が認識している事にズレが生じているので、

いくら私が事実を伝えても、母にしたら、

 

「嘘をつかれている・・・」

 

となるのです。

 

 

本人の言動を訂正してしまう・・・

 

これ、特に家族は結構やってしまうんです。

 

でもこの訂正を繰り返せば繰り返すほど、

本人には、不安と混乱を大きくするだけで、逆効果となります。

 

本人の言動を一旦笑顔で受け止め、安心してもらう事が最初のステップです。

 

 

今回の母の場合ですと、まず笑顔で、

 

「ごめんねー。施設の炊飯器が壊れて、ご飯炊けなくなっちゃってさー

あまりに急なことだったんで、うちの炊飯器を貸してもらったんだけど、

新しい炊飯器がくるまで、本当、申し訳ないけど、

貸してもらってていいかな・・?」

 

これに対し、炊飯器がないを繰り返していた母は、

 

「あら~大変ね。うちはいいわよ」

 

との返事でした。

 

 

それから数日は、

 

「炊飯器がないんだけど・・・」

 

と聞かれる事はまだありましたが、

上記の説明を笑顔で繰り返すことで、

今では、殆ど、炊飯器の事を聞かれることもなくなってきています。

 

 

記憶障害に限らず、認知症の方に対して、

一旦笑顔で受け止め、安心感を与える。

 

ここが大切なポイントで基本となりますし、

これが出来た時の満足感、幸福感って

大きいですよ!!

 

 

 

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編┃集┃後┃記┃
━┛━┛━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

家電製品って1つが壊れたりすると、

 

待ってました~!!

 

と言わんばかりに、次から次へと壊れていくような・・・

 

まぁ、購入時期が同じ頃ってこともあるのでしょうが、

 

我が家も、テレビから始まり、

冷蔵庫、洗濯機、トースター、エアコン・・・

 

この際、もぅ全部買い替えて、引っ越しでも・・と考えたり。

 

まぁ、母は元気で楽しそうに施設に通ってくれているので、

当分、今の茅ケ崎からは離れられそうもないですけどね。^^

 

 

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