要介護認定の申請方法と認定後の流れを解りやすく解説します

目安時間 14分

こんにちは。

 

樋口です。

 

前回、コロナ禍のゴールデンウイーク 遠距離介護のポイントで、

なかなか帰省出来ない状況であれば、

要介護認定の調査員が訪問する時に合わせ帰省するのが

効率的に良いタイミングとお伝えしました。

 

今回は、その要介護認定に関して解説しますね。

 

要介護認定とは

 

65歳になると、介護保険の加入者であることを証明する「介護保険被保険者証」が交付されますが、

介護保険サービスは、この保険証だけでは受けられないのです。

 

介護保険サービスの利用を検討する際には、まず要介護認定を受けて、

「要介護」または「要支援」の判定をもらう必要があります。

 

つまり、要介護認定とは、介護保険サービスを利用する人が、

どのような介護がどの程度必要なのかを判定するためのものです。

 

介護保険サービス利用に必要な申請と認定

 

介護保険サービスを利用するには、市区町村窓口に申請書を提出し、

認定調査を経て要支援、要介護の認定を受けた上で、介護保険を利用する事が出来ます。

 

尚、申請は、「地域包括支援センター」で代行出来る場合もあります。

 

介護経験がないあなたにとって、最初のハードルがこの手続きといえるでしょう。

 

しかし、ご安心下さい。

 

上記した「地域包括支援センター」が、あなたを支援してくれます。

 

申請に必要なものは

 

・申請書

・介護保険の被保険者証

・健康保険の保険証(第2号被保険者(65歳以下)の場合)

・主治医意見書

 

尚、2016年1月より、マイナンバーの個人番号も申請書に記入が必要となりましたので、

マイナンバー通知書も手元に用意しておきましょう。

 

主治医意見書は、市区町村の依頼によりかかりつけ医が作成します。

かかりつけ医がいない場合は、市区町村が紹介する医師の診断を受けることになります。

 

今後、要介護認定更新の際にもかかりつけ医による診断は受けることになりますので、

心身の状態を確認してもらう意味でも、定期的に診てもらう事をお勧め致します。

 

かかりつけ医は、本人、家族にとって、最も頼りになる医療パートナーです。

 

本人が申請できない場合

 

入院等により本人が申請できないときは、家族が代わりに申請できます。

 

ひとり暮らし、家族や親族の支援が受けられない等の場合は、

以下のところで申請を代行してもらうこともできます。

 

・地域包括支援センター

・居宅介護支援事業者

・介護保険施設(入所中の方)

 

入院している場合は、病院のソーシャルワーカーが、

自治体の介護保険窓口や地域包括支援センターに連絡し

手続きを進めることもできますので相談しましょう。

 

要介護認定の認定調査

 

申請が完了すると認定調査が行われます。

調査方法は、本人への訪問調査と、かかりつけ医による主治医意見書の作成をもとに

公平に審査し判定が行われます。

 

訪問調査

市区町村の職員、市区町村から委託されたケアマネジャーなどが自宅を訪問し、

申請をした本人の心身の状態や、日常生活、家族や住まいの環境などについて聞き取りを行います。

訪問調査は自宅で受けるのが基本ですが、本人が入院中や介護施設に入所中であれば、

そこに調査員が来てくれます。

 

調査内容は全国共通で、認定調査の主な項目は以下の通りです。

合計で74項目ありますが、調査時間は長くても1時間程度で終わります。

 

訪問認定調査内容

概況調査

・現在受けているサービスの状況(在宅・施設)

・環境状況(住居・家族・傷病・既往症等)

 

基本調査と内容

1.身体機能・起居機能

・麻痺の有無

・関節等の動きの制限

・寝返り、起き上ができるか

・視力聴力等

・座位、立位が保持出来るか

 

2.生活機能

・食事の状況

・排尿、排便状況

・歯磨き、洗髪、洗顔

・衣類の脱ぎ着

・移乗や移動の動作

・外出頻度

 

3.認知機能

・自分の名前を言う

・生年月日、年齢、今の季節を言える

・意思の伝達

・短期記憶

・場所の理解

 

4.精神・行動障害

・物取られ妄想等、被害的になる

・情緒不安定

・昼夜逆転

・物を集めたり、無断で持ってくる

・ひとりで外出しようとして目が離せない

 

5.社会性機能

・金銭管理

・服薬

・買い物

・簡単な調理

・集団生活

 

6.過去14日間で受けた特別な治療

・点滴

・透析

・経管栄養

 

特記事項

・基本調査項目の中で具体的に内容が必要なもの選択し、

介護の手間や頻度を明確にする。

 

一次判定(コンピューター判定)

 

一次判定では、訪問調査の結果とかかりつけ医の意見書の一部の項目をコンピュータ入力し、

仮の介護度を出します。

 

二次判定(介護認定審査会)

 

一次判定及びかかりつけ医の意見書、認定調査における特記事項を基に、

保健、医療、福祉の専門家が審査します。

 

 

要介護認定結果通知

介護認定申請から結果通知まで通常30日程度要します。

認定結果と介護保険被保険者証が郵送されます。

高齢化社会に伴い、地域によっては2ヵ月程かかる場合もあります。

 

認定

介護1~5、要支援1・2、非該当(自立)のいずれかに認定されます。

要介護認定1~5に認定されると「介護保険サービス」、

要支援1・2に認定されると、「介護予防サービス」が利用できます。

非該当で自立と判断された場合は、地域支援事業が利用できます。

 

介護度の目安と区分支給限度基準額

 

※1単位は原則10円として計算。

但し、地域や利用するサービスによって変わる場合もあります。

 

・要支援1  5,032単位
日常生活の基本的なことは、ほぼ自立しているが、一部に援助が必要とされる状態。

 

・要支援2  10,531単位
起き上がり、片足での立位、歩行などの運動

機能に支障があるが、リハビリ等で改善する可能性がある状態。

 

・要介護1  16,765単位
自分の身の回りのことはほぼ出来るものの、

運動機能や認知機能、思考力や理解力が低下が見られ、部分的に援助が必要とされる状態。

 

・要介護2  19,705単位
日常の生活能力や理解力が低下し、身の回りのことについても全般に援助が必要とされる状態。

 

・要介護3  27,048単位
食事、排泄、歩行等にほぼ全面的に援助が必要とする場合がある状態。

 

・要介護4  30,938単位
動作能力が低下し、排泄や立ち上がり等が出来ず、日常生活全般に介護が必要な状態。

 

・要介護5  36,217単位
要介護状態において、最も重度な状態。一人で日常生活を送ることがほぼ出来ず、

食事、排泄等、全介護が必要。

意思疎通も困難な状態。

 

認定調査に納得出来ない場合

 

要介護認定の結果に納得できない場合の対処法は2つあります。

 

(1)都道府県に設置されている介護保険審査会に不服の申し立てをする

 

不服の申し立ては、要介護認定の通知を受け取った翌日から60日以内にしなければなりません。

あらためて調査を行い結果が出るまでには、数カ月を要する場合があります。

 

(2)区分変更申請をする

 

区分変更申請とは、それまでとは要介護の区分が変わったと判断した段階で行うものですが、

実際には要介護認定の結果に納得出来ない場に多く利用されています。
要介護認定の申請と同じ方法で、いつでも申請でき、結果も通常は30日以内に通知されます。

ただし、必ずしも希望の区分に認定されるとは限りません。

 

認定結果の有効期間と更新手続き

 

認定結果には以下の有効期間があります。

・新規の場合 6カ月

・更新認定の場合 12カ月

 

介護認定の効力が有効となる日は、原則として認定申請日になります。

また状態が安定していれば認定の有効期間は、24カ月に延長されるケースもあります。

 

但し、注意しなければならないのは、介護認定は自動更新ではないので、

有効期間が過ぎた場合は認定の効力はなくなり、介護サービスは受けられなくなります。

 

介護サービスを有効期間以降も継続したい場合は、

有効期間満了日の前日から数えて60日前から満了日までに更新申請が必要です。

 

介護度にあまり変化がない場合でも更新手続きは必要であり、

更新時には最初の要介護認定時と同様に、訪問調査が実施され介護度判定がされます。

 

尚、心身の状態に著しく変化があった場合には、有効期間を待たずに、

前述した認定結果に納得出来ない場合の(2)同様に、その都度、区分変更申請が出来ます。

 

 

追記

コロナ禍において、要介護認定及び要支援認定の臨時的な有効期間の延長が厚生労働省より発表されています。

これは、新型コロナウイルス感染症への感染拡大防止を図る観点から面会が困難な場合においては、

要介護認定及び要支援認定の有効期間を、従来の期間に新たに12ヶ月までの範囲内で

市町村が定める期間を合算できることとされています。

 

更新の方は、市町村窓口、地域包括支援センター、ケアマネージャーに確認しておきましょう。

 

 

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