こんにちは。樋口です。
認知症と診断されたその家族は、悲しみ、辛さ、葛藤、後悔、
時には自責の念に駆られ、一言では言い表せない感情で一杯。
特に、良い家族関係を築いてきていれば、その感情はより大きくなるんですよ。
そして時間とともに少しずつ現実を受け入れ、
認知症のご本人に対し、出来る限りの介護を・・・
と思われる気持ちも十分理解出来ますが、
家族は介護のプロになる必要はありません。
いや、プロにはなれないのですよ。
では、どういう存在でいればいいのか・・・
今回は一例として、家族構成を想定してお伝えします。
認知症と診断された78歳の妻、田中芳子さん(仮名)
その奥さんを介護しているのは、79歳の夫、博史さん(仮名)
実家の近所には長女が住んでいて、母のため認知症や介護のことを勉強し、
いつも二人の様子を見に来てくれています。
長女は博史さんに、
「お母さんは認知症なんだから、怒らずに優しくして!」
「お母さんの言う事は、一旦、全て受け入れて!」
「何でもかんでもやってあげたら、何も出来なくなる、やれることはやらせて!」
等々、忠告してきます。
博史さんも長女の言う事は分かっていても、
時折、叱ってしまったり、溜息をつきながら文句を言ってしまったり・・・
それを見た長女は、さらに博史さんに文句を言い、
今度は、ふたりの言い争いがエスカレート。
博史さんは、自分なりに一生懸命やっているという気持ちがある一方で、
長女が言ってくること全てをその通りには出来ない・・・
妻への「良い介護」ってどうすればいい?
と悩んでいたのです。
介護職員は、認知症の方がいかに自分らしい生活をするか、
その生活の質を高めるために、その人の持つ能力を最大限に引き出す介護をします。
っていうか、しなきゃイカンのですよ! 介護職の皆さん!!
で、そのために認知症を学び、介護技術を習得するんです。
では、家族の介護は・・・
これは、もう毎日の生活の一部に介護があるわけで、
介護職員のように、仕事とプライベートの時間が分けられているわけではないのです。
で、博史さんの場合、介護のプロを目指すのではなく、
認知症の奥さんにとって、「良い夫」でいつづけること。
これが1番「良い介護」につながるんです。
さらに長女の娘さんは、「良い夫」の博史さんをサポートする。
介護職員が行う介護を求めるのではなく、
「手伝える事があったら言ってね」
と、いったようなサポートに徹すること。
認知症の奥さんにとって、主な介護者は「良い夫」の博史さんだけでよく、
娘さんは博史さんの生活の中で占める介護負担を軽減出来るようサポートする。
在宅で介護する際の理想的な関係といえます。
今、あなたは、どのポジションにいらっしゃいますか?
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今回、家族の介護に関してお伝えしましたが、
やはり、今までの生活や思い入れなども当然ありますから、
良い関係を続けてきた家族への介護は、本当に難しいです。
ただ、あなたの家族に対して、
どういう気持ちを持っていたいか、
ここだけを常に意識しているだけで、
変わります! 変われます!!
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