不眠や昼夜逆転の睡眠障害の対応は・・・

目安時間 9分

※この記事は、樋口修 メールマガジン【親の認知症とその介護】をバックナンバーとしてブログに掲載している物です。

 

樋口です。

 

高齢になると睡眠が浅くなり、中途覚醒が増えるのは一般的ですが、

認知症の方は、不眠や昼夜逆転などの睡眠障害を起こしやすくなります。

睡眠障害とは

睡眠障害とは、

 

寝つきが悪い「入眠障害」、

 

途中で目が覚める「中途覚醒」、

 

早朝に目が覚める「早期覚醒」

 

などを総じて睡眠障害と言います。

 

 

認知症の方に多い「昼夜逆転」も睡眠障害のひとつです。

 

睡眠障害の原因は

体内時計を調整し、覚醒と睡眠を切り替え、自然な眠りを誘う「睡眠ホルモン」とも呼ばれているのが、

脳の松果体から分泌されるホルモン「メラトニン」です。

 

メラトニンは、朝、光を浴びると分泌が止まり活動状態へと導きます。

そして目覚めてから14〜16時間ぐらい経過すると再び分泌され、分泌が高まるにつれ眠気を感じるようになります。

 

メラトニンは加齢に伴い、その分泌量は減ります。

 

夜中に何度も起きてしまう、早朝に目が覚めてしまい睡眠時間が若い頃に比べて減少するのは、

加齢により体内時計の調節機能が弱まっているためと考えられています。

 

認知症になると、影響はさらに大きくなり、睡眠障害を起こしやすくなってしまいます。

 

認知症による睡眠障害の場合

認知症の中核症状の1つに見当識障害がありますが、

これは、時間や今いる場所がわからなくなる、

人がわからなくなるといった症状で、夜間の睡眠を妨げる原因となります。

 

認知症で最も多いアルツハイマー型認知症では、

体内時計をつかさどる脳の部分に初期から変化が生じるため、

早い段階で睡眠のリズムが崩れ、昼夜逆転を起こしやすくなります。

 

またレビー小体型認知症では、

夢を見て大声を上げたり、寝ぼけた状態で起きだし徘徊をしたり、暴れたりといった症状が出ます。

 

これをレム睡眠行動障害と言います。

 

レム睡眠とは、眠っていても脳が活動している状態のことです。

ただし、レム睡眠行動障害は前駆症状のひとつなので、中期以降見られなくなることも多くなります。

 

睡眠障害の対策は・・・

睡眠障害はご本人の生活に影響を及ぼすだけでなく、

ご家族にとっても大変負担が大きくなります。

 

生活リズムを整えるとともに不安要素を取り除く工夫が必要となります。

 

以下の事を意識して改善に取り組んでみましょう。

 

1. 日光を浴びる

 

午前中に日光を浴びることは、体内時計の調整にも効果的です。

朝の散歩などを習慣化しましょう。

 

 

2. 規則正しい生活リズムで活動量を増やす

 

日中の活動量が増えることで、夜間スムースに就寝出来てきます。

前述した朝の散歩や趣味に取り組む、施設のデイサービスを利用してレクリエーションなどグループに参加するなど、

まずはご本人にとって取り組みやすいものからスタートしてみましょう。

 

 

3. 就寝時の環境を整える

 

ただ部屋を暗くするだけでなく、ご本人がリラックス出来る環境を作ることが大切です。

 

私の施設でも、部屋を暗くすることで不安を訴えるご利用者様がいらっしゃいます。

 

その方は、常夜灯を点けていても不安を訴えられることがあり、

その際には、日中の明かりより1つ落とした状態にすることで落ち着いて眠りにつかれます。

 

また、就寝前に足浴や湯たんぽを使用して身体を温めることもリラックス効果が高い方法です。

 

 

4. 就寝前にトイレへ

 

加齢により夜間のトイレ回数が増えることはよくあります。

 

浅眠のためトイレが原因で起きられる方も多くいらっしゃいます。

 

また夜間、失禁してしまうことを心配して眠れない方もいらっしゃいます。

 

不安を解消するためにも、就寝前にトイレへ行くようにしましょう。

 

それでも心配で眠れない方には、部屋にポータブルトイレを設置する方法もあります。

 

 

5. 不安感を取り除くアプローチ

 

上述したように、夜間の暗さや、排尿、中途覚醒した時に自分がどこにいるのか分からない

などの不安感から入眠出来ないことがありますので、優しい口調でゆっくりと説明し、

不安を取り除いていくことが大切です。

 

 

6. 主治医に相談する

 

ご家族だけで解決出来ない問題は、遠慮なく主治医に相談しましょう。

 

特に処方されている薬の作用で睡眠に影響を及ぼすこともあります。

 

例えば入眠剤などは、しっかりと医師の指示を確認し、決められた時間に服用しないといけません。

 

最後に・・・

不眠や昼夜逆転の睡眠障害は、ご本人が一番辛い思いをされています。

 

そして、それを支える家族の負担もかなり大きなものとなってしまいます。

 

お勤めされている方は、睡眠不足が仕事に影響することも十分考えられますよね。

 

時間は要するかもしれませんが、取り組める事からスタートしてみましょう。

 

ただし決して一人で抱え込まず、

主治医や施設利用されていらっしゃるならば、ケアマネジャーや施設管理者、介護主任等に遠慮なく相談して下さいね。

 

 

本日も、最後までお読み頂き、ありがとうございます!

 

今日も笑顔で素敵な1日を♪♪

 

 

編┃集┃後┃記┃
━┛━┛━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ちょっと前に結婚披露宴に参列させて頂き、
引き出物として自分で商品を選べるカタログを頂きました。

今、このスタイルが結構主流のようですね。

 

で、カタログの中から

アロマライトとオーガニックのエッセンシャルオイルのセットをチョイス。

夜、寝る時に使用しているのですが、

ほんのりとした灯りで部屋の雰囲気もいい感じだし、

良い香りにも包まれ、かなりリラックス出来ます。

 

うちの施設でも睡眠障害の傾向にあるご利用者様の居室で使用してみようかな・・

 

ラベンダーのオイルが、リラックス効果と安眠効果があるそうなのですが、

他におすすめのオイルがあったら、教えて下さい!^^

 

 

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