認知症の方との接し方とコミュニケーション

目安時間 8分

※この記事は、樋口修 メールマガジン【親の認知症とその介護】をバックナンバーとしてブログに掲載している物です。

 

 

こんにちは、樋口です。

 

 

認知症の方の発言や行動に対して、

 

「否定しない」「叱らない」

 

これは大原則です!

 

施設での出来事

 

ご利用者さんが大好きな歌のレクリエーション。

 

誰もが知っている童謡、唱歌の

 

「赤い靴」

 

♪♪ 赤い靴 はいてた 女の子
異人さんに つれられて 行っちゃった

 

横浜の 埠頭(はとば)から 船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった

 

今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう

 

赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢うたび 考える ♪♪

 

 

ご利用者のKさんは、この歌詞の「異人さん」を

 

 

「ひぃじぃさん」と唄っていたんですねー

 

 

「いじんさん」 が 「ひぃじぃさん」

 

 

まぁ、言葉の音的には、ちかいと言えばちかい・・・

 

だから周りにいらした他のご利用者さんからの

 

容赦ないツッコミもなかった・・・

 

 

いや、最初は、私の聞き間違い? かとも思いましたよ。

 

でも歌詞を見て頂ければわかりますが、

 

この歌、4番まで必ず1度登場する「異人さん」

 

 

で、やはり4回とも

 

「ひぃじぃさん」。。。^^;;

 

 

いやいや、「ひぃじぃさん」につれていかれちゃマズイでしょう~

 

とか思いながら、正直、もぅ笑いをこらえるのに必死。

 

 

っていうか、笑いこらえきれていなかったと思う。

 

介護職員としては、NGだわぁ。。。

 

 

ただ、ここで、Kさんに

 

「歌詞間違えてますよ」 とか

 

「ひぃじぃさんじゃなくて、いじんさんでしょ!」とか

 

「いままで、ひぃじぃさんだと思っていたの?」とか否定的な事を言ったら、

 

これ、完全にアウト!

 

 

まして他のご利用者さんの前で言おうものなら、

 

一発退場!!

 

 

一番傷つき、不安になってしまうのは、ご本人ですから。

 

認知症の方の羞恥心、プライド

 

認知症が進行し記憶力が落ちてきても、

 

ご本人の羞恥心とプライドは、残っています。

 

 

ご本人の発言や行動を一旦受け入れ、

 

 

「否定しない」 「叱らない」

 

 

例えば、すでに社会人として生活しているにも関わらず、

 

「今日、学校どうだった?」

 

と、聞かれた際に、

 

「いったい、いつの話しているんだよ」とか

 

「ねぇ、孫と間違えているんじゃないの、しっかりしてよ」

 

なんて答えても、さらに混乱させてしまうだけ。

 

 

では、どう答えればよいか、

 

「休み時間に○○君と遊んで、楽しかったよ」とか、

 

「国語は好きなんだけど、やっぱり算数は苦手」とかね。

 

 

これ、「えっ、嘘つくの・・?」と思うかもしれませんが、

 

否定して混乱させてしまうことで、

 

さらに認知症を悪化させる要因にもなるんです。

 

 

行動でも、例えば、汚染した下着を便器に突っ込もうとしていたら、

 

「何やってんの!汚いなぁー」

 

なんて叱りつけるのではなく、

 

 

「汚れたから洗おうとしてくれてたんだね。ありがとう」

 

 

といった寄り添う姿勢が安心感を与えることになります。

 

 

 

ただし、何でもかんでも肯定的な対応をするというのはリスク大。

 

これも例を挙げれば、

 

横断歩道のない車道を渡ろうとした場合には、

 

「車が来て危ないから、私と一緒にこっちから行きましょうね」

 

と横断歩道へ誘導したり、

 

台所のコンロに火をつけたまま忘れるような事があったら大惨事にもなりかねないので、

 

「火事になったら大変な事だから、私も気を付けるから、お母さんも気を付けてね」

 

といったような、ケースバイケースの対応が必要となりますね。

 

認知症を正しく理解すれば・・

 

一番傷つき、不安になってしまうのは、認知症を患っているご本人。

 

ここをしっかりと理解しておけば、自ずと、

 

どう接すればよいか、

 

どうコミュニケーションを取ればよいか

 

が見えてきます。

 

 

「否定しない」  「叱らない」

 

ここからスタートしてみましょう。

 

ただし自分の親の場合、って言うか、自分の親だからこそ、

 

これ、結構難しいですよ。

 

 

焦らず、じっくり取り組んでいきましょうね!!

 

 

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