認知症 帰宅願望の原因と対応

目安時間 8分

こんにちは。

 

樋口です。

 

前回、施設ご利用者の坂上さん(仮名)の帰宅願望が示された際、
どういう対応を行ったかをお伝えしましたが、

今回は、その帰宅願望の原因と対応に関して、

もう少し掘り下げてお伝えしますね。

帰宅願望の原因は・・・

 

帰宅願望は、認知症の心理・行動症状(BPSD)のひとつで、
前回お伝えしたように、施設など自宅以外の場所で「帰りたい」

という欲求が出る事は環境等によってもちろんあるのですが、

自宅にいても「帰る」と言って外に出てしまう事もあるのです。

 

まず原因として認知症の中核症状である見当識障害や記憶障害があります。

 

これは、今いる場所が分からない、なぜここにいるのか分からない。

家族と一緒に家にいても、家族と認識出来ず、

 

「知らない人がいる・・」

 

と不安になってしまうケースもあるんです。

 

 

また環境の変化によって帰宅願望が示されることもあります。

 

自宅から施設への入所などはその代表例と言えるでしょう。

入所して日の浅いご利用者は、帰宅願望が示されやすい傾向にあります。

 

また自宅でも部屋の模様替え、家具の位置を変更しただけで、

 

「自分の家ではない」

 

という不安な気持ちから帰宅願望につながる事もあるんです。

 

 

環境の変化の面からすると、

家で家族から叱られたとか、家にいても誰もいないとか、

つまり不安や孤独感などから、家が安心出来る場所と思えず、

帰宅願望となることもあります。

 

 

さらに、

 

「疲れたから家に帰って横になりたい」

 

「お腹空いたから、夕飯食べに帰ろう」

 

とか、これって認知症の方じゃなくても当たり前に思うことですよね。

 

認知症の方にも同じ気持ちで帰宅願望として示される事があります。

 

施設利用で多い「夕暮れ症候群」

 

認知症の方にとって夕方は帰宅願望の症状が出やすい時間帯で、

 

「夕暮れ症候群」

 

と言われています。

 

特に施設では、この時間帯、

 

送迎の時間帯で人の動きが多くなったり、

 

夕食の準備でバタついていたり、

 

日勤者と夜勤者の入れ替わりがあったりと

 

慌ただしい状況が落ち着かない要因となったり、

 

「あっ!私も帰って夕飯の支度しないと・・」

 

と昔の記憶、習慣が蘇ったりすることから、

帰宅願望の症状を誘発してしまうこともあります。

 

あとは夕方、陽が落ちて暗くなる事も

不安を感じるひとつの要因と言われています。

 

帰宅願望への対応策

 

まずは、認知症の方の「帰りたい」という気持ちを否定しないことです。

 

「帰りたい」という気持ちには必ず理由があります。

その理由をしっかりと聞く姿勢が大切です。

 

じっくりと話を聞いて、理由が分かれば、

その不安な理由を、帰らなくても大丈夫といった解消に向けて

お伝えしていきます。

 

その際に絶対してはいけない事は、

 

嘘をつくこと。

 

ひとつの嘘がふたつの嘘となり、ふたつの嘘は4つの嘘と倍々になり

正当化しようとすればするほど、不安を煽ることとなります。

 

 

帰宅願望を示されるご本人の気持ちに、しっかりと寄り添っていきましょう。

 

 

誰にとっても家は安心できる場所のはず。

認知症の方の帰宅願望は、その安心できる場所を探していると言えます。

 

帰宅願望をなくすには・・というよりも、

 

どうしたらご本人の不安を軽減し、安心してもらえるか。

 

ここにフォーカスすることがポイントなのです。

 

 

 

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編┃集┃後┃記┃
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帰宅願望だけに限らず、

 

認知症の方へどう寄り添っていくかは、

 

とても重要な事。

 

親の介護となれば、家族にとっては、

 

今までの思い入れなどもあって、

 

特に初期の認知症の時などは、

 

なかなか受け入れる事が出来ず、

 

時にはイライラして怒鳴ってしまったり・・・

 

で、後になって思うんですよ、

 

「何であんなこと言ってしまったんだろう」

 

「何で怒鳴りつけてしまったんだろう」と。

 

 

でもね、介護にとっての後悔は、

あなたが介護者として成長している証。

 

次は、あんな事、絶対に言わない!

 

次は、怒鳴りつけたりしない!

 

そういう思いが、

 

あなたの親に寄り添った介護にどんどんつながっていきますから!!

 

 

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