介護施設 初お泊り 古田さん(仮名)の逃亡計画

目安時間 10分

こんにちは。

 

樋口です。

 

要介護1の古田さん(仮名)。

ご自宅でも奥さんの制止を振り切って、

ひとりで外出(ご本人は散歩と言われますが・・)、
帰宅出来ずに、何度か警察に保護されたことも。

 

そんな古田さんが、ご家族と1泊2日の旅行に行かれたのですが・・・

 

ご家族からのリクエスト

 

古田さんの奥さんから電話があり、

 

「今度、家族で旅行に行くことになり、主人も連れて行こうかと・・

1泊2日なので、22日、23日はお休みしますが、24日からまたお願いします」と。

 

古田さん、歩行には全く問題ないのですが、

帰宅出来ずに、いわゆる「徘徊」で何度か保護されているので、

 

もし、旅先で行方不明となってしまったら・・・

 

という大きな不安はありましたが、

すでに対策として、GPSが内蔵された靴を使用して頂いていることもあり、

何かあったら施設に連絡を入れて頂く事と

ご家族と施設双方でGPSの追跡を行いましょう!

という事となりました。

 

無事に旅行から帰って来られましたが・・・

 

奥さんより、旅行から帰って来られたその日にご連絡があり、

 

「なんとか無事に帰って来ましたが・・・

 

もぅ2度と行きません!」と。

 

何があったのか、理由をお聞きすると、

 

泊まられた旅館から一人で外に出られる事はなかったようですが、

夜間、1時間に1回のペースで離床、トイレに行こうとされ、

その都度、トイレの場所が分からなくなり、部屋から出ようとされることも。

 

結局、奥さんは殆ど寝ていないまま旅行を終えることに。

 

定期的にお泊りを・・・

 

以前より、在宅介護による奥さんの疲労など、娘さんからもお聞きしており、

ショートステイの提案もさせて頂いてはいたのですが、

今回の旅行が引き金となったようなかたちで、奥さんより、

 

「定期的にお泊りをお願いしたい・・

もぅ、ちょっと、限界・・・です」と。

 

施設 デイサービスでの古田さん

 

デイサービスご利用時の古田さんは、

午前9時前に来所され、昼食は施設で召し上がり、

夕方17時に帰宅というご利用。

 

帰りの送迎が始まる16時頃から、ソワソワとされる事が多く、

席を立たれ、施設の玄関へ。

 

「古田さん、どちらに行かれるですか~?」

 

と、お聞きすると、

 

「ちょっと、逃亡計画で・・・」と、ニコッ。

 

ちなみにトイレに行かれる時は、

 

「ちょっと、放水・・」で、ニコッ ^^

 

この冗談と笑顔が出ている時は、まぁ大丈夫ってパターンなのですが、

 

 

「いや、ちょっとね」と真剣な表情で言われる時は、

 

職員のスキを狙って離設されようとするので要注意なんです。

 

 

施設の離設対策としては、この時間帯、集中出来るレクリエーションの提供。

 

特に歌が好きな古田さん、普段から大きな声で積極的に唄って下さるので、

みんなで歌を唄ったり、CDを使用してイントロクイズを行ったり。

 

施設お泊り ショートステイ

 

いよいよ古田さん、施設初お泊りの日。

 

いつもの帰宅時間17時を過ぎ、夕食も問題なく召し上がり、

 

これはかなりスムーズにお泊りいけるかなぁ・・と思うもつかの間、

 

19時過ぎ頃から、

 

「なんで泊まらなくちゃいけないんだ・・・」

 

「今日、泊りなんて聞いてない・・・」

 

「家族が心配するだろう、人としてどうなんだ!」

 

「警察に行くしかない・・」

 

等々、不穏オンパレード状態。。。

 

そこで、先ずは落ち着いて頂くように

職員が一緒にお茶を飲みながら談笑の方向へ。

 

落ち着かれたところを見計らって、

普段、自宅での就寝時間などを聞き出し、

 

「いつも、だいたい夜10時頃には寝るなぁ~」

 

ここで目標として、22時ちょい前まで

落ち着いて頂き、笑顔になる会話で・・・

 

笑顔になって頂ければ、イケる。

 

で、色々なネタふりで笑顔も見られ、

22時を少し回った時点で、

 

「夜10時過ぎましたし、そろそろ寝ますか?」

 

で、すんなりと就寝。

 

午前2時過ぎまでは、やや頻回に離床されトイレに行かれましたが、

その後は、朝までグッスリ。

 

泊まられた事も忘れられている・・?

と思うくらい、普段、いや普段以上に明るい笑顔で過ごされる古田さん。

 

ご自宅では奥さんもしっかりとお休み頂けたようで、

何よりでした!!

 

家族より介護職員の方がハードル低い

 

こういったご利用者への接し方とかコミュニケーションって

家族の立場の方が難しかったりするんですよ。

 

介護職員の方が、事前にご利用者の情報を得ていたとしても

(情報をインプットしていない方が、介護職としてはヤバイですよ!)

 

ご本人に、

 

「古田さん、お生まれはどこですか?」

「ご兄弟いらっしゃるんですか?」

 

とか、

 

「古田さん、○○って知ってます?」

「古田さん、○○、私に教えて下さいませんか?」

 

とかね。

 

ご家族が本人に聞いたら、

 

「今さら何言ってんだ・・」

 

と言われそうな内容でも、

 

他人の介護職員が聞くのは、ハードルとても低いんですよ。

 

 

介護施設、上手く利用しましょう~^^

 

 

 

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編┃集┃後┃記┃
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「嘘も方便」

 

嘘をつくという事は基本的には悪い事だが、

 

時と状況によっては嘘をつく事が必要な状況も存在する。

 

といった意味で使われる。

 

ただ、介護において「嘘も方便」って必要かな?

 

とも思うんです。

 

認知症と診断された方にだって

 

結構、見抜かれますよ。

 

嘘って。

 

 

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