※この記事は、樋口修 メールマガジン【親の認知症とその介護】をバックナンバーとしてブログに掲載している物です。
樋口です。
今まで介護の仕事に携わってきて、施設をご利用される方や、ご自宅に訪問することで多くの高齢者の方々と接する機会を頂きました。
そのなかで、いつも元気で活動的な方がいらっしゃる一方で、残念ながら徐々に元気を無くされ、言葉数も少なくなり、認知症の進行とともに介護度が上がってしまう方もいらっしゃいます。
まず、元気で活動的な方の共通点として、
1. 趣味や施設への通所等で、社会との繋がりがある。
2. メリハリのある生活をされている。
3. 身だしなみをきちんとされている。
一方、元気を無くされている方の共通点は、
1. 家に引きこもりがちである。
2. 生活にメリハリがない。
3. 身だしなみに無頓着となる。
ということがあります。
女性の場合、化粧はただ外見を美しく見せるだけではなく、
気持ちが前向きになる効果あります。
化粧療法(メイクセラピー)とは、
この気持ちが前向きになる効果を通じて、
高齢者の方の心身機能やQOL(Quality Of Life = 生活の質)を向上させることを目的としています。
私の施設でも化粧やマニキュアをお手伝いすることを取り入れ、
高齢者の方がご自身で化粧をすることで生活リハビリを兼ねて自立支援を目指したり、
その方の残存機能を維持するために取り組んでいます。
実際に施設入居者を対象に行われた研究では、
2週間に1度、3ヶ月間の化粧療法によって
認知症進行を抑制する効果が見られたとの報告もされています。
病気や介護などがきっかけで
家に引きこもり気味となり、
身だしなみにも無頓着、
おしゃれへの関心も薄れていく高齢者の方は少なくありません。
結果、外出の機会はますます少なくなり、
社会との繋がりからも遠ざかってしまうこととなります。
おしゃれに関心のある高齢者の方は、関心の低い方と比較して、
近隣の方々との交流やボランティア活動などの社会活動に積極的に参加され、
人生に対する生きがい感が高いことが研究報告されています。
また内閣府の高齢社会白書には、
社会的な貢献活動に参加することは、
介護や認知症の予防となり、
高齢者自身にとって生きがいを感じることへとつながるとの記載があります。
おしゃれ(ファッション)の場合、
先ず衣類の選択から脳への影響がスタートし、
次に着用することで軽い運動となり、
ボタンをはめるなどの五感や手、指の感覚に刺激が与えられます。
つまり、おしゃれも健康や認知症予防への効果が期待できます。
今ではおしゃれなケア用品や、高齢者の方々への着心地や機能性にこだわった商品が沢山あります。
プレゼントにも喜ばれますし、一緒に外出して商品を選んだり、
楽しみながら認知症予防出来ますね~♪♪
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