認知症による徘徊 その原因と対処方法は・・

目安時間 10分

こんにちは。樋口です。

 

前回、うちの施設のご利用者さんが、自宅から外出され

約10時間戻られず、保護されたことをお伝えしました。

 

一般的に「徘徊」と言われる行動ですが、

今回は、その徘徊の原因と対処方法をお伝えします。

 

徘徊の原因

徘徊の原因となるものには、以下のようなパターンがあります。

 

道に迷う

記憶障害によって道順を忘れてしまったり、

見当識障害で自分が今いる場所が分からなくなることもあります。

 

迷い続けることで「徘徊」となってしまうわけです。

 

このケースは屋外だけでなく、例えば私の施設内でも、

トイレに行こうとされ、他の部屋に入られたり、キッチンに行かれたりと

迷い続けてしまわれる方もいらっしゃるのです。

 

帰宅しようとする行動から

記憶障害から昔住んでいた家や遠方の実家に帰宅されようとする場合があります。

街並みからして違ってくるわけですから、当然、迷い続けることとなり、

「徘徊」となります。

 

また見当識障害では、自宅という認識を持てないままの状態で帰宅しようとし、

「徘徊」となってしまうケースもあります。

 

過去の習慣から

記憶障害から今のご自身の現状を忘れてしまい、

過去の習慣として例えば、お子さんのお迎えに行くとか、

既に定年退職した会社に出社しようとされ、

結果、「徘徊」となってしまいます。

 

居場所を探している

家族や友人、知人の顔が認識出来ないことから、

知らない人がいるという不安と混乱を招き、

衝動的に外出してしまうこともあります。

 

また外出先などで、なぜ自分がここにいるのか

それ自体を忘れてしまい、それを理解しようとするために

外に出るといった行動をとられ、結果、「徘徊」となるケースもあります。

 

認知症の症状のひとつとして

レビー小体型認知症の症状として幻視があります。

例えば、「部屋に知らない人がいる」とか「ヘビがいる」とか・・

つまり、不安な幻視から逃れようとする行動が

「徘徊」につながってしまうこともあります。

 

また前頭側頭型認知症では、常同行動という同じ行動を繰り返す症状があり、

同じ場所を何度も行き来することで「徘徊」となることもあります。

 

徘徊の対処方法

適度な運動

誰でも同じところで何もせず、じーっとしているのは辛いですよね。

こういう状態から徘徊につながるケースがあります。

 

適度な運動での充実感、疲労感は衝動的な外出を抑える効果があります。

 

趣味や仕事に集中

何もせずにただその場にいることが、

 

自分の居場所ではない ⇒ ここはどこ?

 

となり、外出行動に移ります。

 

その人が出来る仕事、集中出来る作業、楽しめる趣味、

これらを行ってもらうことで、

ここが自分の居場所という感覚につながっていきます。

 

体調管理

これは徘徊だけに限りませんが、

身体の痛みや便秘などによる不快感、

昼夜逆転など生活リズムが崩れ、夜眠れないなどの不安感などで

自分がどうしてよいのか分からず、徘徊につながる事があります。

 

体調管理し生活リズムを整え、

気持ち的にゆとりと落ち着きを持ってもらうことが大切です。

 

事前の徘徊対策

外出行動に気付くために

玄関にドアチャイムやセンサーを設置し、周りの人が外出に気付くようにします。

 

外出しないようにドアをロックしたり、靴を隠してしまう、

といった話をご家族から聞くことがあるのですが、

これは逆効果になりかねません。

 

ドアが開かない! 靴がない! ことから不安と混乱を招き、

暴言や暴力につながることもあります。

 

またドアが開かなければ、窓から出ようとされたり、

靴がなければ、裸足でも外出されます。

 

閉じ込めてしまうのではなく、チャイムやセンサーが鳴ったら、

一緒に見守りしながら、健康のための散歩、見守りながらの安全な外出

にしていくことが最善の対策といえます。

 

早期発見のために

一緒に散歩などをした際に、本人の行動パターンや立ち寄ろうとした場所、

これらを知っておくことは大切です。

また、家族が当日の本人の服装をしっかり把握しておくことも大切です。

 

本人が答えられない事を想定し、氏名、住所、電話番号などを財布や鞄、

キーホルダー等、複数身につけてもらって下さい。

 

GPS端末で位置情報が把握出来ます。これはかなり有効です。

端末タイプとしては、ポケットに入れておけたり、首から下げられるものがあります。

また本人が身につけることに拒否がある場合は、靴に内蔵されているものもあります。

 

自治体によってはSOSネットワークがあり、行方不明者の発見、保護にあたってくれます。

外出傾向が強い場合、地域包括支援センターに連絡し、事前に登録しておくことをお勧めします。

 

徘徊してしまったら・・

先ずは迅速に警察に連絡して下さい。

通報が早ければ早い程、捜索範囲が狭まり、発見される確率は高くなります。

逆に遅くなればなる程、大きな事故につながる可能性が高くなってしまいます。

 

次に本人の行動パターンから立ち寄りそうな場所を探しながら、

同時に地域包括支援センター、担当ケアマネジャー、利用している介護事業所へ連絡し

協力を依頼して下さい。

 

最後に

本記事でも「徘徊」という言葉を使用していますが、

そもそも「徘徊」とは、「目的もなく、うろうろと歩きまわる」

という意味から、認知症の方への偏見や誤解を招く恐れがあり、

市町村によっては「徘徊」という表現を使用しないところも増えてきています。

 

それだけ認知症が正しく理解されてきていると言えますね。

 

認知症の方の歩き回るという行動には、
ご本人なりの「理由」と「目的」がある、
と理解して下さい!

 

 

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編┃集┃後┃記┃
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昨日、ラフターヨガを経験しました。

 

やる前のイメージとしては、

いきなり「笑え!」と言われてもねぇ・・・

 

と思っていたのですが、

 

色々なパターンがあったりで、

 

いやぁ~ 笑った、笑った!

 

で、笑うって、結構パワーいるんだと実感しました。

 

30秒笑い続けるとか、結構キツイっすよ。

 

なんせダイエットにもなるらしいので・・

 

おためしあれ~~ ^^

 

 

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